ブロム氏が世界の高齢者の
可能性を証明している、誰しもこの偉人の何割位の貴方ねと言われざるを得ない訳である。またシューベルトの交響曲自体、問答無用の技術の高さを要求している。しかしこの芸術に唯一つ掛けているのは、同齢の自分と正反対の劣等者の存在への認識と、その意識体験への想像と言うことになるだろう。さすればその芸術は、多様万人の深い絶対連帯を照明する超神の芸術から程遠い、と言わねばならないのである。ブロム氏にも交響楽団員にも、或いは低級と軽蔑しているかも知れぬ、他ジャンルの音楽家との交流が、生まれ変わって必要となる、というところであろう!
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